幸せはここにあります。
今年もやってきました、いくら作り。
毎年いくらの醤油漬けを作りますが、生筋子が店頭に並ぶこの季節はワクワクします。
生筋子からいくらを作ることで、柔らかく風味豊かな味わいになります。
また、それほど手間も掛からず、冷凍保存も出来るので、たくさん作っておけばいつでも美味しいいくらの醤油漬けを食べることが出来ますよ。
ぜひ、皆さんもいくらの醤油漬け作りに挑戦し、秋の幸せを味わってみてください。
いくらの醤油漬け レシピ
(漬けタレ①)
・酒、みりん同量で煮切ったもの 200ml
(漬けタレ②)
・昆布出汁入り醤油 100ml
・酒、みりん同量で煮切ったもの 200ml
・醤油 100ml
・乾燥昆布 1枚
●イクラ 1キロ
●塩 たくさん
イクラの醤油漬け 漬けタレ作り
まずは漬けタレから作っていきます。
今回は2種類の漬けタレを作ってみました。1つは昆布出汁入りの醤油を使ったもの。もう1つは高めのいい醤油と乾燥昆布を使ったものを作りました。
まずは、お酒とみりんを同量まぜ、火にかけてアルコールを飛ばしていきます。この作業を煮切りと言います。
ある程度、お酒とみりんを沸騰させる必要があるため、火加減は中火〜強火にして下さい。
また、この煮切りの作業は揮発したアルコールに引火させるため、かなり大きい火が上がります。やけどに注意するのはもちろん、換気扇カバーが焼けてしまう事にも注意してください。
煮切り作業は火が出なくなれば完了です。
煮切った日本酒とみりんを別容器に入れます。片方には昆布を入れます。
煮切りに醤油を加えます。分量は煮切り2に対して醤油1の比率で加えます。
タレが完成したら、冷蔵庫で冷やしておきましょう。
また、いくらを入れる保存容器も煮沸消毒して、乾燥させておきましょう。
イクラの醤油漬け 生筋子の下処理
続いては生筋子の下処理を行います。
今回は1キロ用意しました。
生筋子を店頭で選ぶ際は、粒の色が黒ずんでなく、濃いオレンジ色で鮮やかなもの、そして粒が大きいものを選びましょう。
下処理の方法は色々ありますが、生筋子にはアニサキスが含まれている可能性が高いため、アニサキスを処理出来る方法を紹介します。
アニサキスは高温に弱く、70℃のお湯、もしくは60℃のお湯で1分以上加熱すると死滅します。
お湯の温度が高すぎると、いくらが割れやすくなってしまうため、生筋子による温度低下も考慮して65℃くらいのお湯を用意します。温度計があれば確実ですが、沸騰したお湯6に対して水道水4を混ぜても作ることが出来ます。指を入れて、ギリギリ熱くて触っていられないくらいが目安です。
そのお湯に塩分濃度が3%になるように食塩を加え、食塩温水を作ります。
出来たお湯の中に生筋子を軽くほぐしながら入れます。
その後、2膳分箸を用意して、ぐるぐるかき混ぜていきます。
最初はゆっくり、ほぐれてきたら少し早く、ぐるぐるします。
すると箸に生筋子の筋が絡みつくため、その筋を取り除きます。この時目に見えるサイズの筋も取り除きましょう。
ある程度筋が取れたら、ザルにあげます。
見た目はだいぶ綺麗ですが、まだまだ細かい筋や破れた粒の皮が残っているため、水道水で何度か洗っていきます。
水に長い時間いくらを漬けると、いくらの旨味が抜けたり、いくらが割れるため、この作業は手早く行いましょう。
水に浸して軽くかき混ぜると、上澄みに破れた粒のかすや、筋が浮くので、イクラをこぼさないように捨てていきます。
細かい筋はイクラに張り付いていたりするので、手で丁寧に取り除きましょう。
5回くらい水で洗ってこんな感じです。
また、いくらの粒は水に漬けると白くなりますが、ザルに引き上げ、時間が経過すると元に戻るので安心してください。
水洗いが完了したら、次にイクラの臭みを取っていきます。
ザルに引き上げたいくらに、1%程度の塩を入れます。そしてスプーンなどで優しくかき混ぜ、3分ほど置いておきます。
その後、いくらの塩を水洗いして、再度ザルに上げ水気をしっかり切れば下処理の完了です。
イクラの醤油漬け 漬けていく
処理したイクラを用意した漬けタレに漬けて、1日冷蔵庫で寝かせておきましょう。
これでイクラの醤油漬けの完成です。
いくらの醤油漬け 実食
あとは好きなだけご飯にかけて、いただきます。
あつあつご飯にそのまま最高です。
一緒に買った生の鮭を醤油、酒、みりんで煮て、簡単はらこ飯風。生の鮭は香りが違います。
生サーモンと合わせて手巻き寿司
あ〜幸せ。
好きなだけ堪能したら、食べきれない分は保存容器に入れて冷凍しておきます。
我が家では醤油と乾燥昆布を使ったものが好評でした。昆布出汁入りの醤油は甘めで、お子さんなどにおすすめかもしれません。
家にイクラがあるってだけで、幸せな気持ちになりますよ。
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